土地や一戸建ての売却時の注意点
近所付き合いがあまりない場合の隣接地所有者との関係性について注意が必要です。
普段から近所付き合いができていて顔を合わせば必ず挨拶をしたり人間関係ができていれば、共有ブロック塀や共有フェンスの共有者である隣接地所有者と揉めることは少ないでしょう。
しかし、顔を合わせても挨拶もしない、近所付き合いが全く無い場合は注意が必要です。
また、隣接地所有者の代が変わっていたり、当初は隣接地所有者のご主人様と仲良くしていたが、現在はそのお子様やお子様のご夫婦が住んでいる場合も注意が必要です。
親子は別人格であり、別々の考えを持っています。
育ってきた世代も異なるため、世間の常識も異なることがあります。
政治家でもご年配の方々の発言や考えが現代の世間の考えと異なり、問題になることがあります。
まさに、これと同じ状況なのです。
そんな土地や一戸建てを売却する際には、「測量」が必要です。
多くの方が、隣接地境界線の境界標が購入時に明確に表示されているため、今更確認する必要はないと考えています。
そして、測量を受けることを望んでいない方も多いです。
しかし、考えてみてください。
土地の明示された境界線は不動産取引上の売主の義務です
土地や一戸建てを購入する際には、購入者は土地がどこからどこまでか正確に把握している必要があります。
参考ページ：名古屋市不動産売却｜土地や一戸建てを売却時にブロック塀やフェンスが共有で覚書が必要な場合は要注意！測量の前に隣接地所有者に測量を行うことを伝えた方がスムーズに！
しかし、売主から明確な境界標が提供されていないことや、境界線が明示されていないことが多々あります。
また、売主からは「この場所に埋まっているはずだ」と言われることもありますが、何十年も前の境界を信じることはできません。
測量の技術は日進月歩で進化しており、昔は全体の測量と一区画の測量を行い、残置面積を測定していました。
しかし、現代の測量ではより正確な面積や土地区画の確定が求められています。
売主だけが土地の範囲を把握していても、それは他の人には伝わりません。
したがって、土地の境界線を明示することは、不動産取引上の売主の義務です。
購入者の方にとっても、正確な情報を持つことは非常に重要です。
売主のご理解と協力をお願いします。